大満足の焼鳥体験をするには?専門店の選び方から部位の魅力までを徹底解説

鶏肉を炭火でじっくり焼き上げる「焼鳥」は、居酒屋でも専門店でも多くの人に愛されている国民的メニューです。香ばしい香りと、串に刺された一口サイズの食べやすさが魅力のひとつですよね。さらに最近では、希少部位やさまざまな調理法にこだわったお店が増えており、「ここでしか味わえない絶品串を探したい」と思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、美味しい焼鳥を見つけたい方に向けて、各部位の特徴、お店での楽しみ方などを詳しくご紹介していきます。焼鳥を堪能する際に覚えておきたいポイントを押さえて、あなたにぴったりのお店を見つけてください。

焼鳥が愛される理由とは?

焼鳥は、シンプルな調理工程でありながら奥が深いのが最大の魅力です。串に刺した鶏肉を炭火などで焼き上げることで、表面はカリッと香ばしく、肉汁を逃さずに閉じ込めることができます。肉にからむタレや塩の絶妙な味わいも多くの人を虜にしています。

また、焼鳥は部位ごとに味わいが異なるため、「何を食べるか」で楽しみ方が大きく広がるのもポイント。柔らかなもも肉やコリコリとした軟骨、独特のコクをもつレバーなど、同じ鶏肉でもまったく違う食感と味わいを楽しむことができます。

さらに価格帯も幅広く、気軽に立ち寄れる居酒屋やテイクアウト専門の屋台だけでなく、高級食材を使ったおしゃれなダイニングまで、さまざまなスタイルで提供されているのも焼鳥の人気の理由です。サクッと一杯飲みたいときにも、じっくり食材にこだわりたいときにも、いつでも楽しめる万能さを持っています。

お店選びでチェックすべきポイント

炭火へのこだわり

本格的な焼鳥を味わいたいのであれば、まず「炭火」を使用しているかどうかを確認してみましょう。ガス火にはない独特の香ばしさを与えてくれるのが炭火の魅力です。特に「備長炭」を使っているお店は、遠赤外線の効果で肉の内部までじっくり火を通し、表面を香ばしく仕上げてくれることが多いです。

タレと塩のバランス

焼鳥屋の大きな特徴と言えば、タレか塩かの違い。どちらが美味しいかは完全に好みによりますが、「タレにも塩にも自信がある」とアピールしているお店は、味へのこだわりが強い傾向にあります。タレの味見はもちろん、塩加減を確かめるために「レバー」など塩が重要になる部位を注文してみると、お店の実力がよくわかるでしょう。

食材の鮮度と産地へのこだわり

鶏肉は鮮度が命です。専門店では、その日に仕入れた新鮮な鶏肉のみを使用し、丁寧に下処理を行うところが多いです。店頭に産地が書かれている場合や、鶏の銘柄を表記している場合はチェックしてみてください。「地鶏」などブランド品を仕入れている店は、素材へのこだわりが強い証拠です。

希少部位の扱い

希少部位(そり、つなぎ、とりとろなど)を取り扱っているかも、一つの指標になります。一見マニアックな部位は、食材に対する探求心がないと扱いにくいことが多いです。メニューに「限定○本」や「希少部位」といった記載があれば、ぜひチェックしてみましょう。

おすすめ部位と楽しみ方

焼鳥をより楽しむためには、部位ごとの特徴を知っておくことが欠かせません。ここでは代表的な部位と楽しみ方をご紹介します。

もも

最もポピュラーな部位で、焼鳥初心者でも食べやすい柔らかさとジューシーさが魅力です。タレも塩もどちらも合うため、メニューの定番として必ず置いてあることが多いです。まず最初の一串としてオーダーし、店の味を確かめてみると良いでしょう。

ねぎま(四つ身)

もも肉やむね肉と長ネギを交互に刺したものです。鶏肉とネギの相性は抜群で、ネギの甘みや辛みがアクセントになります。こちらもタレ・塩どちらでも美味しく、定番中の定番と言えるメニューです。(お店によって内容はかわります)

レバー

とろけるような食感とコクのある味わいが特徴ですが、鮮度の影響を受けやすいため、扱う店によって大きく品質が変わります。塩やごま油でシンプルに味付けされるお店もあれば、濃いめのタレでコクを足すお店も。新鮮なレバーを提供している店は、焼鳥全体のクオリティも高いことが多いです。

ハツ(こころ)

心臓の部位で、コリッとした歯ごたえと軽やかな旨味が楽しめます。レバーよりもクセが少なく、食べやすい部位です。塩でいただくことが多く、噛むほどに肉汁が広がるのが魅力。

砂肝

ギザギザとした見た目とコリコリの食感がやみつきになる部位。脂肪分が少なく歯ごたえが良いので、ビールとの相性も抜群です。塩味でシンプルに食べるのが定番ですが、タレでしっかり味付けするお店もあります。

脂が豊富で、パリパリとした焼き上がりが魅力。余分な脂を落としつつカリッと焼き上げた皮は、タレと絡むことで独特の旨味を増します。最近では塩を振ってカリッと焼くスタイルも人気で、「噛むとジュワっと広がる」濃厚さがやみつきになる人も多いです。

希少部位(そり、つなぎ、とりとろなど)

・そり:ももの付け根にある部位で、一羽から2個しか取れません。肉質が柔らかく、旨味が凝縮しているため「鶏の部位のなかで最も美味」と称されることも。
・つなぎ:心臓と血管がつながるあたりの部位で、コリコリとした歯ごたえが特徴。ハツに近い風味を持ちつつ、より食感を楽しめます。
・とりとろ:羽根とむね肉のつなぎ目の部位。むね肉とは思えないジューシーさが魅力。

一緒に楽しみたいドリンクの組み合わせ

焼鳥をさらにおいしく楽しむために欠かせないのが、お好みのドリンクです。部位や味付けに合わせてドリンクを選ぶことで、より満足度の高い時間を過ごせます。

ビール

炭火の香りとビールのキレは、焼鳥の定番コンビ。ジューシーなもも肉やタレをまとった皮など、濃厚な味わいの一串と相性抜群です。冷たいビールを流し込むと口の中がサッパリし、また次の一本へと手が伸びてしまいます。

日本酒

希少部位やレバーなど、旨味の濃い部位を堪能したいときには日本酒がぴったり。特に塩でシンプルに仕上げた串は、米の甘みや繊細な香りの日本酒とのバランスが絶妙です。純米酒のまろやかな口当たりもおすすめですが、発泡性の日本酒や吟醸酒など、幅広いラインナップを試してみてください。

焼酎・ハイボール

焼酎はクセの少ない種類を選ぶと鶏肉の旨味を損なわずに楽しめます。ハイボールはアルコール度数が強めでも炭酸で飲みやすいため、こってり系のタレとも相性が良いです。疲れた体をスカッとリフレッシュさせたいときに最適。

ワイン

一見すると意外に思われるかもしれませんが、レバーのコクや希少部位の濃厚さは、赤ワインの豊かな風味と組み合わせると新鮮な驚きがあります。白ワインを合わせるなら、さっぱりとしたむね肉やネギマ、軟骨などの軽やかな部位がおすすめです。

焼鳥をもっと楽しむための豆知識

お通しや副菜を活用する

焼鳥専門店や居酒屋で提供されるお通しや副菜を上手に活用して、口の中をリセットしながら楽しむのもコツです。キャベツや大根おろしなど、さっぱりとしたメニューを挟むことで、次の串をさらに美味しくいただけます。

頼む順番を工夫する

部位や味付けによってボリュームや濃さが異なるため、注文する順番を考えると満足度が高まります。最初は比較的あっさりした塩系(砂肝やハツなど)を選び、次にタレの串(もも肉や皮)を頼むなど、濃淡のバランスを取りながら楽しむと飽きがきません。

店主とのコミュニケーション

焼鳥専門店ではカウンター席を選ぶと、焼き手の方や店主との会話も楽しめます。部位の特徴やおすすめの食べ方、ドリンクとの組み合わせなど、気になることを質問してみましょう。お店のこだわりを知ると、さらに一串ずつ味わいたくなります。

まとめ

専門店で人気を集める焼鳥は、部位ごとの異なる食感や風味、タレや塩の組み合わせによって多彩な魅力を放っています。お店を選ぶ際には、炭火へのこだわりや素材の鮮度、希少部位の取り扱いなどをチェックすると、より満足度の高い体験ができるはずです。

また、焼鳥をさらに楽しむコツとして、部位ごとの特徴を知り、ドリンクとの相性を考えてみることもポイント。ビールで喉を潤しながら王道のもも肉や皮を堪能するも良し、日本酒と合わせてレバーやソリレスの深い味わいを堪能するのもおすすめです。お通しや副菜で口直しをしながら、さまざまな味付けや部位に挑戦してみましょう。

希少部位を取り扱うお店や、創作メニューが楽しめるお店など、焼鳥を取り巻く世界は本当に幅広いです。今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ自分好みのお店を発掘してみてください。新しい一串との出会いが、あなたの外食ライフをさらに豊かに彩ってくれることでしょう。


記事の監修

炭寅編集部

現在は、佐賀・福岡・東京を中心に、備長炭と粟国島産天然塩で焼き上げる焼き鳥をはじめ、水炊き、創作料理店を展開しております。 自社で開発、生産してきた「みつせ鶏」を100%使用し、育てる・さばく・加工する・調理する・お客様のもとへ運ぶ。創業以来、これらを自社で一貫して手掛けてきました。

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